香王菩薩こうおうぼさつ
Gandharāja
仏教における菩薩の一尊。サンスクリット名を「ガンダラージャ(Gandharāja)」といい、「香る王」といった意味を持つため「香王(こうおう)」、「香王菩薩」と訳す。また観音菩薩の一種とも考えられ、「香王観音(こうおうかんのん)」の名でも呼ばれる。音写では「健陀曷羅社(けんだかつらしゃ)」と記す。一切衆生に隈なく福を施す仏尊であり、香炉から出る香りが辺りに隈なく行き届くのと同じように、その功徳が法界に行きわたるとされる。その像容は白色の身色で天冠を戴き、右手は施無畏印で五指から甘露を垂らし(五道の衆生に施される福を象徴する)、左手は蓮華を持ち胸に当てる。また上には傘蓋を、右手の先には三匹から五匹の黒鬼が描かれる。
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香王菩薩
「諸尊図像鈔(写)(しょそんずぞうしょう)」(不明)より
ページ:v03p016
著者不明
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain
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香王菩薩
国訳秘密儀軌編纂局 編
「新纂仏像図鑑 地之巻」より
国立国会図書館蔵
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