句芒こうぼう
Jù máng
中国において伏羲と並び東方を司るとされる神。また春の神、木(気)の神だとされる。「山海経」の海外東経などに記される。それによれば、体は鳥、頭は人間といった姿をしており、両龍(二匹の龍)に跨るという。「呂氏春秋」中の高誘の注によれば、少昊の子「重」は句芒であるという。また「春秋左氏伝」によれば、少昊には「重」、「該」、「修」、「熙」という四人の叔(兄弟の三番目のこと)がおり、金・木・水に長けており、重は句芒(東、春、木の神)に、該は蓐收(西、秋、金の神)に、修と熙は玄冥(北、冬、水の神)になったのだという。「淮南子」の天文訓によれば東方の帝は太昊(=伏羲)であり句芒はそれを補佐する神だという。
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第五十二圖 句芒
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v03p027
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain海外東経図(2)
東方句芒 鳥身人面 乘兩龍〔木神也方面素服墨子曰昔秦穆公有明德上帝使勾芒賜之壽十九年〕