渾沌こんとん
Hun-dun
中国神話において、天地開闢の頃から生きていたとされる怪物で四凶の一つに数えられる。犬のような姿で長い毛が生え、爪の無い脚はクマに似ている。目があるが見えず、耳があるが聞こえない。脚はあるが、いつも自分の尻尾を加えてぐるぐる回っているだけで前に進むことはなく、空を見ては笑う。徳のある人を忌み嫌い、凶悪な人に媚びるという。他説では太古の伝説上の中央の神で、耳、目、口、鼻の七孔がなかったので、南海・北海の神が七日で七孔をうがったところ、死んでしまったという。帝江の祖先とされたり、同一視されたりすることがある。
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渾沌氏
「唐土訓蒙圖彙(もろこしきんもうずい)」(1802)より
ページ:v02p014_01
平住専庵著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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