牛宮ごぐう
Vṛṣa
密教の宿曜道における十二宮の一つ。サンスクリット名を「ヴリシャ(Vṛṣa)」といい、牛を意味するため牛宮というほか、「金牛宮(こんごぐう)」、「密牛宮(みつごぐう)」、「牛密宮(ごみつぐう)」、「持牛神主(じぎゅうじんしゅ)」とも訳す。また音から「毘梨沙(びりしゃ)」とも呼ばれる。西洋占星術における牡牛座にあたり、期間としては穀雨から小満に至るまで(4月から5月にかけて)を指す。また二十七宿の昴宿、畢宿、觜宿にあたる。牧畜を司るとされ、胎蔵界曼荼羅では東方(上側)に牛の姿で描かれる。
種字は「बृ(bṛ)」、「व्र(vra)」、真言は「唵毘利沙波多曳莎呵(おんびりしゃはたえいそわか)」。
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牛密宮(ごみつきう)
「増補諸宗 佛像図彙(ぞうほしょしゅう ぶつぞうずい)」(1900)より
ページ:v03p017
土佐秀信著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain十二宮(十二宮)の一尊(五)として