鵸鵌きよ
Qí-yú
中国において最古の地理書とされる「山海経」に言及されている鳥。「鵸䳜(きよ/Qí-tú)」とも書く。この名前の鳥は西山の翼望山か北山の帯山に棲んでいる烏(からす)のような姿の鳥だという。前者の「鵸鵌」は3つ首で尾が6本あり、よく笑う鳥で服用すれば夢にうなされなくなり、また凶を防ぐのに良いという。後者の「鵸䳜」は体が五彩(青黄赤白黒)に彩られ赤い模様の入った鳥で、自ら生殖し食べると悪い出来物ができなくなるという。山海経中にはほかにも讙、孟槐、冉遺魚といった「凶を防ぐ」存在について言及されている。
- 画像
-
- 画像を開く
-
鵸鵌
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v02p003
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain
-
- 画像を開く
-
鵸䳜
「和漢三才圖會(わかんさんさいずえ)」(1890)より
ページ:v05p060
寺島良安著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain
-
- 画像を開く
-
鵸鵌
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v01p054
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain
- 地域・カテゴリ
-
- キーワード
-
- 文献