古代メソポタミアの悪霊ないし悪神。地母神であり怪物でありまた太初の塩水であるティアマトの息子で二番目の夫とされている。ティアマトに「私の愛する唯一の者」と呼ばしめる程に信頼された。キングはマルドゥークとの壮絶な戦いでティアマト側につき、恐ろしい怪物たちの軍団を率いて戦いに参加した。ティアマトについた軍勢の中で最も恐ろしいとされたキングだったが、マルドゥークの力の前に成す術も無く敗れ軍団は壊滅した。ある伝承によれば、マルドゥークはキングの血と土を用いて最初の人間を創ったという。最後にキングはティアマト側についた他の神々と共に、エレシュキガルの治める冥界の国に去ったという。