倩兮女

倩兮女

けらけらおんな

日本における巨大な女の妖怪。鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に見える。誰もいない寂しい道などを歩いている時に、人間の背丈より高い垣根や塀の向こう側にゅっと巨大な姿をあらわしケラケラと笑って人を驚かす。着物を着た中年の女の姿をしており、まるで踊るように楽しそうに手を振りながら、口紅を塗りたくった赤い唇を思いきりめくらせて笑う。一説に沢山の男たちを弄んだ淫婦の霊が化したものだと言われる。石燕が当時あった怪談を脚色したものだと思われる。

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  • This Page Last Updated: 2021-05-31