刑天けいてん
Xíng-tiān
中国神話に登場する奇妙な姿をした巨人。「山海経」の海外西経などに紹介されるもの。「形天」とも記述する。刑天は、元々は普通の人間の姿をした巨人で炎帝神農に仕えていたが、黄帝が神農を打ち負かした後も一人黄帝に立ち向かったため頭を切り落とされ、常羊の山に埋められてしまった。それでも刑天は戦うことを諦めず、両乳首を目に、臍を口にして生き延びたのだという。刑天は今でも頭の無い姿のままで右手に斧を振り回しながら暴れつづけているとされる。
- 画像
-
- 画像を開く
-
形天
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v03p011
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain形天與帝至此爭神 帝斷其首 葬之常羊之山 乃以乳爲目 以臍爲口 操干戚以舞