仏教における菩薩の一尊で「四金剛女(しこんごうにょ)」の一で四金剛の計里枳羅金剛(→触金剛菩薩)の女性形。サンスクリット名を「ケーリキラヴァジュリニー(Kelikilavajriṇī)」といい、「触金剛女(しょくこんごうにょ)」、「金剛適悦性(こんごうちゃくえつしょう)」、「計里 金剛女(けいりこんごうにょ)」、「適悦女(ちゃくえつにょ)」などの名でも呼ばれる。金剛界曼荼羅の理趣会において西南(左上)に配される。外四供養菩薩の金剛華菩薩に相当する。
種字は「ज्र(jra)」、印相は触金剛菩薩のもの(交叉し胸に抱く形)を柔軟にしたもの、真言は「吽嚩日囉計里枳㘑吽」。