迦陵頻伽かりょうびんが
Kalaviṅka
ヒマラヤに棲息するとされた想像上の鳥でサンスクリット名を「カラヴィンカ(Kalaviṅka)」という。音写では「迦陵頻伽」のほか、「加蘭伽(からんか)」、「迦陵伽(かりょうか)」、「歌羅頻迦(からびんか)」、「羯羅頻迦(からひんか)」、「迦陸頻伽鳥(かりくひんがちょう)」などと呼ばれる。また意味訳では「妙声鳥(みょうしょうちょう)」、「妙音鳥(みょうおんちょう)」、「美音言鳥(びおんごんちょう)」、「好音声鳥(こうおんしょうちょう)」など多くの呼び名がある。
人頭鳥身の生物であり、どの鳥よりも美しい声で鳴くとされ、その声は仏陀の音声に比するという。また卵の状態の時から鳴き声を発するという。天衣を纏い鼓を抱え叩く姿で描かれる。極楽浄土に住むともされ、中国や日本で文様として使われた。
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迦陵頻伽(かりようひんが)
「増補諸宗 佛像図彙(ぞうほしょしゅう ぶつぞうずい)」(1900)より
ページ:v04p016
土佐秀信著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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