カルデア
Cardea
ローマ神話における扉の蝶番(ちょうつがい)の女神。家族生活を司る存在でもある。ローマ帝政初期の抒情詩人であるオウィディウスによって、彼女の神話がカルナの神話として混同して伝えられたという経緯を持っている。それによれば、カルデアは後にローマ市となるティベル河沿岸にある森に住み、山野で狩りをして暮らしていた。彼女は処女を守る誓いを立てており、男性が近づくと一緒に森に入り、あっという間に姿をくらましてしまうのだという。しかしヤヌスがカルデアに恋をして、一緒に森に入った時、双面であるヤヌスはカルデアが岩の背に隠れようとしたところを発見することが出来た。そしてヤヌスは彼女を捕らえて犯した。ヤヌスはその代償としてカルデアに蝶番の支配権と、その支配権のしるしとして、家の戸を守る魔力のあるサンザシの枝を与えた。
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