加牟波理入道

加牟波理入道

がんばりにゅうどう

日本において厠(かわや=トイレ)にあらわれるとされる妖怪。鳥山石燕の「画図百鬼夜行」に見える。「雁婆梨入道」、「眼張入道」とも書く。名前の由来は定かではないが、「眼張る(がんばる)=見張る」といった所から来たのではないだろうか。便所の窓の裏などに潜んでいて、夜中などに一人で厠に行くとホトトギスのような妖しげな鳴き声で驚かそうとする。そんな場合には「がんばり入道ほととぎす」と唱えるといたずらを止めるという。口から鳥を吐く入道の姿をしているという。このおまじないは中国の「厠に入ってホトトギスの初鳴きを聞くと不祥事が起こる」という故事に由来するものと思われる。

地域・カテゴリ
キーワード
文献
  • This Page Last Updated: 2015-12-10