一目人いちもくじん
Yīmù-rén
中国の伝承に登場する奇妙な種族の一つ。古代の地理書「山海経」の海外北経に記されている。燭陰の住む鍾山の東方にあるという「一目国」に住む人々で、額の中央に目が一つだけついた人の姿をしているという。また「山海経」の大荒北経にも「一目」と呼ばれる人々がおり同じ種族のことだと思われる。この人々はやはり一つの目だけが顔の中央にあり、「威」という姓で黍を食べる人々で少昊の子(子孫)だと記されている。
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一目
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v04p036
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain有人一目 當面中生 一曰是威姓 少昊之子 食黍
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一目(いちもく)
「和漢三才圖會(わかんさんさいずえ)」(1890)より
ページ:v02p160
寺島良安著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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一目國
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v03p017
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain一目國在其東 一目中其面而居
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一目國
「唐土訓蒙圖彙(もろこしきんもうずい)」(1802)より
ページ:v02p033
平住専庵著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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