仏教における女性のボーディサットヴァ(菩薩)の一尊。「プラジュニャーボーディサットヴァ(Prajñābodhisattva)」とも呼ばれる。日本や中国における般若菩薩。ブッダが時がくるまでナーガに託した経典とされる「般若波羅多経」が神格化されたもの。この般若波羅多経は仏教哲学者ナーガールジュナ(龍樹)によって「再発見」されたとされている(「般若心経」はこれを簡約化した経典)。その名前は「至高の智慧」あるいは「彼岸に至る智慧」を意味し、あらゆる物事の真理を理解し仏法の本質をつかむ知性を指す。黄色と白の体、蓮と般若波羅多経を持った姿で表される。