フリ人の神話体系、及びヒッタイト神話において天界の女王と称される女神。「ヘバト(Hebat)」、「ヘピト(Hepit)」の名でも呼ばれる。テシュブの配偶神であり、テシュブと同格の力を持つとされる。ウルリクムミによって夫が「神々の王」の座を追われた時、ヘパトは嫌悪のあまり危うく塔の屋根から落ちそうになったという。ヒッタイトに取り込まれたヘパトはアリンナと同一視されることが多い(アリンナもテシュブの妻とされることがある)。王座に座った姿、あるいはヘパトの聖なる動物であるライオンの上に立った姿で表されることが多い。テシュブとの間に「人間の2本の足」を象徴するというシャルマという息子を産んでいる。