ベヒーモス
behemoth
もしくは「ベヘモス」ないし「ベヘモト」。「ベヘミロン(Behemiron)」とも呼ばれる。旧約聖書に登場する巨大な怪物で、創造の5日目に女性のレヴィアタン=リヴァイアサンとともに創られた男性の怪物とされる。審判の日にはリヴァイアサンと殺し合い、両者の肉体はともに救世主の祝宴に供されることになるという。原初の海の天使ラハブとも関連視される。旧約聖書外典「第1エノク書」では、「デンダイン(Dendayn)」と呼ばれる砂漠にいるとされる。鯨、ワニ、カバなど、様々な姿に掲揚されるが、ヨブ記で「神の傑作」と呼ばれたことに反して、後代になり暴食を象徴する悪魔として考えられるようになり、しばしば膨れた腹を持つ象の怪物として描かれた。
悪魔としてのベヒーモスは地獄の饗宴を監督し、食べ物やワイン、歌や音楽を供して仲間の悪魔たちを楽しませる役目を負っているとされる。また愚かで常に食べ物を食べているとされることもある。人間に召喚される場合、猫や犬、キツネ、オオカミなどの姿を取り、人間の世界に混沌をもたらすとされる。
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ベヒーモスとリヴァイアサン(Behemoth and Leviathan)
1805-1810
ウィリアム・ブレイク(William Blake)画モーガン図書館博物館(The Morgan Libraly & Museum)蔵
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ベヘモス(Béhémoth)
1863
コラン・ド・プランシー(Collin de Plancy)著
「地獄の辞典(Dictionnaire infernal)」より
コーネル大学図書館(Cornell University Library)蔵
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