パズズ

パズズ

Pazuzu

メソポタミア及びアッシリアにおいて病を司る悪魔。妻は病魔ラマツ。四枚の鳥の羽を持ち、足と足の爪は鷲、頭と手はライオン、額に角を生やしているという。また蠍の尾と蛇の頭のペニスを持つとも言われる。ただし、有名なルーブル博物館所蔵のパズズ像には蠍の尾はついていない。メソポタミアにおいて南東に位置するペルシア湾側から吹く風はメソポタミアに猛暑をもたらすので南東風は熱病を運んでくると信じられていた。パズズはこの南東から吹く暴風の神であり、風とともに疫病をもたらすとしてシュメール人に恐れられた。パズズの脅威から身を守るためにシュメール人は様々な呪文を唱えたり儀式を行ったりしたという。ただし、弱い病魔などは逆にパズズに祈ることで追い払えるとも考えられていた。

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  • This Page Last Updated: 2016-01-22