祓戸大神

祓戸大神

はらえどのおおかみ

日本神道において、「祓(はらい)」を司るとされる四柱の神のこと。「はらいどのおおかみ」とも訓ずる。また「祓戸四柱大神(はらいどのよつばしらのおおかみ)」、「祓戸皇大神(はらえどのすめおおかみ)」、「祓戸神(はらえどのかみ)」などの名でも呼ばれる。「延喜式」の大祓詞に言及される瀬織津比咩神速秋津比売神気吹戸主神速佐須良比咩神の四柱のことで、これらの神は記紀に登場しないが、本居宣長はそれぞれ瀬織津比咩神は禍津日神(→大禍津日神八十禍津日神)、速秋津比売神は伊豆能売神、気吹戸主神は直毘神(→大直毘神神直毘神)、速佐須良比咩神は風木津別之忍男神と同神であると説いている。滋賀県大津市の「佐久奈度神社(さくなどじんじゃ)」、東京都港区の「日比谷神社(ひびやじんじゃ)」、宮崎県西都市の「速川神社(はやかわじんじゃ)」など多くの神社が祓戸大神を四柱ともに祀るほか、このうちの単神や二柱を祀る神社も存在する。

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  • This Page Last Updated: 2020-04-28