波邇夜須毘古神
はにやすびこのかみ
記紀神話における陶磁、土を司る神。「埴安彦(はにやすひこ)」とも呼ばれる。また単独で、あるいは「波邇夜須毘売神(はにやすびめのかみ)」と二神で「埴安神(はにやすのかみ)」と総称される事もある。「伊邪那美命(いざなみのみこと)」が「火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)」を生んだ時、火傷に苦しみながら糞をした。その糞から波邇夜須毘売神と共に生まれた。波邇夜須毘売神とともに「三十五神(みそぢまりいつはしら)」の33番目に数えられる。「埴」は赤土の粘土を意味し、古代には陶器の原料として使われたため、陶器の祖神、特に祭具に用いる特別な器を象徴する神であると考えられる。陶器にこだわらず磁器や広く土の神、またひいては田畑の土壌をになう神として信仰される。この事から穀物の神である「豊受大神(とようけのおおかみ)」と一緒に祀られることも多い。