"馬身人面神"

"馬身人面神"ばしんじんめんしん

Mǎ shēn rén miàn shén

中国最古の地理書とされる「山海経」の北山経の北次三経において言及される山神のこと。太行之山(歸山 龍侯之山、馬成之山、咸山、天池之山、陽山、賁聞之山、王屋之山、教山、景山、孟門之山、平山、京山、虫尾之山、彭毗之山、小侯之山、泰頭之山、軒轅之山、謁戾之山、沮洳之山、神囷之山、發鳩之山、少山、錫山、景山、題首之山、繡山、松山、敦與之山、柘山、維龍之山、白馬之山、空桑之山、泰戲之山、石山、童戎之山、高是之山、陸山、沂山、燕山、饒山、乾山、倫山、碣石之山、鴈門之山、帝都之山、錞于毋逢之山)である四十七山(文中では四十六山)の山神のうちの二十神のこと。馬の身体に人の頭がついた姿をしているという。この神を祀るには藻(キンギョモ)と茝(ヨロイグサ)を埋めて供物とするという。ほか十四神(→"彘身載玉神")と十神(→"彘身八足蛇尾神")がおり、計四十四の神は糈(神饌)を米とする。この神は「其神狀皆馬身而人面」、西山経の西次二経の山神は「其十神者皆人面而馬身」(→"人面馬身神")と記されており、書き方は異なるが両神は似た姿をしている。
※"馬身人面神"は固有名称を持たないための(サイト上の)便宜名です。

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  • This Page Last Updated: 2021-05-21