バロール
Balor
ケルト神話に登場する巨人族フォモールの王。「バラル(Balar)」とも呼ばれる。また「邪眼のバロール」と称され、額の中央に一つだけある巨大な目は、一瞥しただけですべてを破壊することが出来たという。ただ、その巨大な目のまぶたは非常に重く、持ち上げるには4人の男の力が必要だったとされる。また別の伝承では両眼あったとされるがやはり片方の眼は常に閉じている魔法の眼だった。バロールはこの「邪眼」により無敵を誇ったが、自分の孫でトゥアハ・デ・ダナーン(ダーナ神族)についたルーが、「邪眼」が開いたときを狙ってその眼に岩を投げつけて眼を潰され殺されてしまう。これは「自分の孫に殺される」という予言どおりであった。