エンプン・ルミヌウト

エンプン・ルミヌウト

Empung Luminuut

インドネシアのスラウェシ島北部に住むミナハサ族の女神。世界ははじめ岩が一つあるだけだったが、この岩が鶴を生み、この時流した汗からエンプン・ルミヌウトが誕生したとされる。鶴のアドバイスによってエンプン・ルミヌウトが二握りの砂をまくとそれが大地になった。そうして出来た大地の山に登ってエンプン・ルミヌウトが西風に身を晒すと、太陽神トアルを生まれた。トアルが生まれてすぐに大きくなったので、エンプン・ルミヌウトは結婚を勧めたが、世界中を捜しても女などいない。そこでエンプン・ルミヌウトは自分と同じ高さの棒を与えて、この棒より低い女を探せといい、二人は別れ世界を巡った。巡り巡って二人は再会したが、あまりにも長い期間離れていたので互いを見忘れていた。そして棒は成長していたのでエンプン・ルミヌウトより高くなっていた。こうして二人は結婚して数々の子供を産んだという。

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  • This Page Last Updated: 2022-03-25