胞衣神
えながみ
日本の民俗信仰における後産の神。「胞衣(えな)」とは分娩後に排出される膜や胎盤などのことで昔はこの胞衣を壷や桶に収めて縁の下や墓、床下などに埋める習慣があった。この時に僧を呼び新生児の無病息災を祈念して貰うことを「胞衣灌頂(えなかんじょう)」と言う。胞衣神を祀る神社でも産婦が胞衣を持ちより社の下に埋めて母子の健康を願う風習があった。現在でも神奈川県の川崎市身替不動内にある胞衣神社や、岐阜県中津川市の恵那神社、和歌山県日高郡の衣奈神社などがある。
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