阿波枳閇委奈佐比古命

阿波枳閇委奈佐比古命

あわきへわなさひこのみこと

「出雲国風土記」に言及される神。同訓で「阿波枳閉委奈佐比古命」とも表記される。大原郡 にある船岡山(現在の島根県雲南市大東町北村)の地名由来譚に登場する神で、この神が曳いてきた船が山と化したため船岡山という、とある。この説話の通り元々はこの地の神ではなく、神名中にある「阿波」を阿波国(現在の徳島県)とすれば、「ワナサ」とは和那散(わなさ=現在の海部郡海陽町鞆浦の古名)を指すと考えられ、総じて「阿波より来経(きへ)たる和那散の男神」、といった意味だと考えられる。この神はつまり海陽町にある「和奈佐意富曽神社(わなさおうそじんじゃ)」に祀られていた神であり、また島根県松江市宍道町上来待町にある「和奈佐神社(わなさじんじゃ)」に祀られる「和奈佐比古神(わなさひこのかみ)」と同神と考えられる。

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  • This Page Last Updated: 2017-02-21