アルチラ

アルチラ

Altjira

オーストラリア北部の乾燥地帯に住むアボリジニ、アランダ族の信じる原初の天空神であり創造神。「エリナ・イチャ・アーバマナカラ(Erina Itja Arbamanakala="誰も彼を作らなかった"の意)」とも呼ばれる。神話的存在が活躍していたとされるはるか昔の時代、アルケラ(ドリームタイム)以前に存在した超自然的存在であり、アルケラに活躍した精霊達を造りだした者と考えられている。エミューの足を持つ神であり、その妻と娘達は犬の足を持つという。世界に現在の形を与えると、その他の「夢に住まう永遠の者達」が地下に戻っていったのと異なり天空の頂きへと移り住んだ。トーテム信仰を持つ多くの民族の創造神と同じように、アルチラは地上にはなんの関心も示さない怠惰な神(閑職神)として知られる。

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  • This Page Last Updated: 2015-12-08