アップルツリーマン
Apple-tree Man
コーンウォール、デヴォン、サマセットといったイングランド東部の民間伝承にみえる林檎園の主の精霊。リンゴ園の一番古い林檎の木に棲んでいるとされる。その果樹園の全てを熟知しており、毎日良い行いをしている人を助けるという。ただし、アドバイスは声だけで姿はわからない。ある昔話では、財産を少しも貰えなかったものの毎日真面目に働いた長男に、クリスマスイブの夜に宝物の在り処を教えたとされる。その家の末っ子は全財産を受け継いだが、毎日遊んでいたので、家畜たちが彼について喋る悪口だけを聞かされたという。昔から毎年、公現祭の前日である1月5日にアップルツリーマンの棲んでいる木の前で宴を開くことが習慣となっている。