アンマ
Anma
西アフリカのマリ共和国に住むドゴン族における創造神であり天空神。ノンモやユルグの父。アンマは二つの白い壷を造り、赤銅を螺旋状に巻いたもの太陽に、白銅を螺旋状に巻いたものを月とした。また空に土を投げてそれを星々にした。こうして天空を創造したアンマは、次に土を使って大地を創造した。大地は女性であり、白蟻の巣は彼女の子宮に、黒蟻の蟻塚は彼女の陰核となった。アンマは自分が男だと主張する大地から蟻塚を切除(つまり割礼)して大地と交わった。こうして生まれたのがユルグ(狐)だったが、ユルグは不完全だった。再び交わって生まれたのが理想的な存在とされる大精霊ノンモで、アンマはノンモに世界創造の完了をゆだね、天界へと帰った。
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