アンフィスバエナ

アンフィスバエナ

Amphisbaena

ヨーロッパの伝承や動物寓話集に登場し、また紋章にも使用される架空の爬虫類のような生物。「アンフィベナ(Amphivena)」とも呼ばれる。名前は「両方向に進める」を意味するギリシア語に由来している。ローマ帝国の詩人マルクス・アンナエウス・ルカヌスが著した叙事詩「ファルサリア(Pharsalia)」では、アンフィスバエナを北アフリカの砂漠に住み、多くの爬虫類同様砂の中に卵を産み落とす生物として記している。しかしアンフィスバエナの最大の特徴は尾にも頭がついていることである。中世の動物寓話集の余白には翼の生えた二本足のドラゴンとしてアンフィスバエナが描かれたが、普通尾についた頭の後部を前の頭が口に咥えた姿で描かれている。アンフィスバエナはこの輪のような体勢のまま地面を転がって進むとされ、どちらの方向にでも自由に、また素早く動くことができるとされる。しかもその光る目は暗闇を見通し、歯は毒を持っているので襲われると大変危険だとされる。

しかし、アンフィスバエナを捕らえて乾燥させた皮膚はリウマチの治療に効果があるとされ、また生きたまま捕らえられたアンフィスバエナは妊娠のお守りにもなるという。おそらくアフリカに生息する尾が頭のように持ち上がる種類の蛇を目撃した旅行家の話が誇張されたものだと思われる。

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  • This Page Last Updated: 2023-01-28