ア・ドライグ・ゴッホ
Y Ddraig Goch
イギリスのウェールズにおいて伝説に登場するドラゴン。名前はウェールズ語で「赤い竜(The Red Dragon)」を表す。俗に「ウェルシュ・ドラゴン(Welsh Dragon=ウェールズのドラゴン)」と呼ばれることもある。赤い体をしたドラゴンで舌と尾の先端が矢尻状にとがった姿で描かれる。イングランドを征服していたサクソン王ヴォーティガーン(ウォルティゲルン)がウェールズのスノードニア山地に砦を築こうとしていたとき、決まって朝になると石材が消えていた。これが怪物の仕業であることが分かったので砦を作ろうとしていた場所を掘り下げてみたところ、地下に大きな洞窟があり赤と白の二匹の怪物がいることがわかった。急に棲みかに踏み込まれた怪物たちは興奮状態となり互いを戦いだした。この結果白い怪物グウィバーが負け、赤い怪物ア・ドライグ・ゴッホが勝利した。
ア・ドライグ・ゴッホはウェールズの守護者であり、これはサクソン人のイングランドからの撤退を暗示していたとされる。ア・ドライグ・ゴッホの姿はウェールズの国旗として採用されている。
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