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説明
日本記紀神話において、伊邪那岐命が禊をしたときに大禍津日神とともに生まれた神。古事記には「八十禍津日神(やそまがつひのかみ)」、日本書紀には「八十枉津日神(同訓)」あるいは「八十綾津日神(やそあやつひのかみ)」の名で見える。「八十」とは数が多いこと、「禍」はわざわい、「津」は「~の」の意の格助詞、「日」は「霊」を示す。死者の世界の穢れ(けがれ)を神格化した存在。「吉凶」の「凶」を司る二神であり、その後すぐ生まれた、神直毘神、大直毘神と対応している。この二神は一方的に災厄をもたらす神ではなく、正しく祀れば災厄を祓うことができるとされる。
関連項目
参考文献
- 18日本の神様読み解き事典
- 著者:川口謙二
- 編集:川口謙二
- 発行者:芳賀啓
- 発行所:柏書房株式会社
- 20古事記 祝詞 日本古典文学大系1
- 発行者:岩波雄二郎
- 発行所:株式会社岩波書店
- 21古事記(上)-全三巻-
- 発行者:野間佐和子
- 発行所:株式会社講談社
- 22日本書紀(一)〔全5冊〕
- 発行者:山口昭男
- 発行所:株式会社岩波書店