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説明
インド神話に登場する女の妖精でアプサラスの一人。プルーラヴァス王が狩りに出かけた時に会ったアプサラスの一人で、プルーラヴァスは怪物に襲われそうになっていた彼女たちを助けた。プルーラヴァスはウルヴァシーに一目惚れし、交際を申し込んだ。ウルヴァシーは自分に裸を見せないことを条件にこれを了承した。こうしてウルヴァシーとプルーラヴァスは一緒に暮らすようになったが、ウルヴァシーと仲がよかった男の妖精=ガンダルヴァ達はこれが気に入らない。そこで一計を案じたガンダルヴァ達は二人が寝ている間にこっそりとウルヴァシーがペットとして飼っていた子羊二匹のうち一匹を連れ去ってしまった。子羊が一匹いなくなっていることに気付いたウルヴァシーは仮にも"英雄"の名を持つ者がそばにいながら泥棒に気付かないとは何事だ、とプルーラヴァスの不甲斐なさをなじった。そして二匹目の子羊が盗まれそうになった時はプルーラヴァスも泥棒を捕まえようと寝床から飛び出したのだが、この時ガンダルヴァ達は稲妻を光らせプルーラヴァスの裸身をウルヴァシーに見せたのだった。ウルヴァシーは約束通りプルーラヴァスの元からいなくなってしまった。プルーラヴァスはそれでも諦めきれず、方々を探し回りウルヴァシーを見つけて自分の所に戻ってきてくれるように嘆願した。プルーラヴァスの邪魔をしていたガンダルヴァ達もその熱情にほだされ、プルーラヴァスをガンダルヴァにした。その後二人は末永く幸せに暮らしたという。
参考文献
- 07ヴィジュアル版世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
- 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
- 著者:レイチェル・ストーム
- 翻訳:山本史郎、山本泰子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房