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説明
チベット仏教におけるハヤグリーヴァ=馬頭観音。ダルマパーラ(護法神)の一柱であり、チベットでは憤怒尊とされる。「怒り」を体現する神として「ダクシェ(drag gshed, drakshé)」の指導者とされる。ミヨーワ(=不動明王)とともに(仁王のように)門番として門の左右に安置されるほか、チェンレーシク(=観音菩薩)の化身とされるため、グンポ(=大黒天)とともにチェンレーシクの眷属として描かれる。
頭頂部に馬の頭のついた、三つ目で赤い肌の三面六臂で、右三臂は金剛杵、髑髏杖、剣を持ち、左三臂は祈克印と短槍、腸の索を持った姿で表されることが多い。
キーワード
参考文献
- 07ヴィジュアル版世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
- 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
- 著者:レイチェル・ストーム
- 翻訳:山本史郎、山本泰子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房
- 56チベットの仏たち
- 著者:田中公明
- 編集:フライリーフ編集室
- 発行者:光本稔
- 発行所:株式会社方丈堂出版