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説明
仏教における二対の仏尊。同訓で「二王(におう)」と書くほか、「仁王天(におうてん)」、「仁王尊(におうそん)」などの名前でも呼ばれる。元々は一体であった執金剛神=金剛力士が、仏壇や寺院を守護する神とされるに至って、仏壇や寺院の門の左右両脇に神像をおくために阿吽一対の二体に分化したもの。口を開けた像を阿形(あぎょう)と呼び右に、口を閉じた像を吽形(うんぎょう)と呼び左に安置する。阿形を「金剛(こんごう)」、吽形を「力士(りきし)」と呼んだり、阿形を「那羅延金剛(ならえんこんごう→那羅延天)」、吽形を「密迹金剛(みっしゃくこんごう)」と呼んだりする。一般的な姿として、裙(くん=僧侶がまとう腰衣)を腰にまとい上半身裸の忿怒相で、阿形は金剛杵を右手に、吽形は金剛杵を左手に持つ。
関連項目
参考文献
- 34Books Esoterica エソテリカ事典シリーズ仏尊の事典 壮大なる仏教宇宙の仏たち
- 編集:増田秀光
- 発行者:中村雅夫
- 発行所:株式会社学習研究社
- 47密教辞典
- 編集:佐和隆研
- 発行者:西村七兵衛
- 発行所:株式会社法藏館