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説明
ヨーロッパにおける精霊の一種。錬金術師であるパラケルスス(Paracelsus, 1493-1541)が提唱したエレメンタル(四大精霊)の一種族で「風」を司る。「シルフィード(Sylphid)」と呼ばれることもある。パラケルススは「この世の物質は地・水・火・風の四大元素からできている」とし、この四大元素の働きそれぞれに固有の精霊が関わっていると考えた。このうちシルフは風を司る精霊であり、本来は人間と精霊の中間的な存在だとされていたが、風の中を飛び回るイメージから浮気っぽくて決して老いることのない女性の精霊と考えられるようになった。
人間より背が高く力も強く、移り気でその性格は信頼できない。純潔なまま死んだ男女の魂が変化してシルフになるとも考えられ、この場合処女或いは童貞のまま死んだ人は、来世でシルフ達と楽しく交際できるとされた。エリファス・レヴィによれば、シルフの長は「"皇帝"パラルダ(Paralda)」であるという。
キーワード
参考文献
- 03幻想動物辞典 DICTIONARY OF THE MONSTER
- 著者:草野巧
- 編集:株式会社新紀元社編集部
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 11シリーズファンタジー百科世界の妖精・妖怪辞典
- 著者:キャロル=ローズ
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房
- 62妖精学大全 (ENCYCLOPEDIA OF FAIRYOLOGY)
- 著者:井村君江
- 発行者:東京書籍