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説明
ゲルマン神話に登場する女神。「シグン(Sigunn)」、「シグリュン(Sigryn)」とも呼ばれる。姦計の神ロキの誠実な二番目の妻で、ロキとの間にヴァーリとナルヴィをもうけている。ロキは自分の行き過ぎた行いによってアサ神族の神々に拘禁され、岩に縛り付けられ上から絶えず蛇の滴らす毒を受け続ける、という拷問を受けることになったが、シギュンはその毒はロキにかからないように器で受け続けた。しかし、器はすぐ毒液でいっぱいになるため、シギュンはしばしば器に溜まった毒を捨てに行かなければならなかった。その度ロキは毒をまともに体に喰らい激しく苦しんだとされる。
参考文献
- 09ヴィジュアル版世界の神話百科 ギリシア・ローマ/ケルト/北欧
- 著者:アーサー・コットレル
- 翻訳:松村一男/蔵持不三也/米原まり子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房