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説明
イングランド南西部のサマーセット、デヴォン、コーンウォールなどに見られる妖精。「ピスキー(Piskie)」とも呼ばれる。名前はホブゴブリンの別名「パック(Puck)」に愛称語尾「-sy」がついた「Pucksy」から派生したとも、「小人」を表す「ピグミー(Pigmy)」が元になったとも言われる。洗礼を受けないで死んだ子供の霊とも、身体を離れた魂(生霊)ともいわれ、大きさは手に乗るほど小さいが、大きくも小さくもなれるとされている。髪は赤く鼻は上を向いており、やぶにらみの目は緑色で、姿は美しく、いつも緑の服を着ているという。群れで生活し、踊りが好きなので、夜に虫やカエルの鳴き声に合わせて輪になって踊る。イタズラ好きで、旅人を迷わせるが、その場合は上着を裏返しに着ると元の道に戻れるとされる。
ピクシーは輪になって踊るため、草の葉などに「フェアリーリング(fairy ring)」と呼ばれる環状の模様を残すときがあるが、今ではこれは菌類の発生によって草にできる「菌環」と呼ばれる現象であることが分かっている。
関連項目
キーワード
参考文献
- 03幻想動物辞典 DICTIONARY OF THE MONSTER
- 著者:草野巧
- 編集:株式会社新紀元社編集部
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 11シリーズファンタジー百科世界の妖精・妖怪辞典
- 著者:キャロル=ローズ
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房