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説明
ハイチのヴードゥー教における精霊(ロア)の一種。エルズリーの夫の一人とされる。アフリカのヨルバ人における火と金属の神オグンが伝わったもの。様々な姿と性格を持ち、それらに応じて名前を変える。例えば太陽と火を司る「オグン・バイェ(Ogoun Baye)」、戦争や暴力的な力に関わる「オグン・フェレイ(Ogoun ferei)」、門番の精霊である「オグン・パナマ(Ogoun panama=麦藁帽子の意)」、魔術と死に関わる「オグン・バダグリス(Ogoun Badagris)」といった具合である。
オグンの礼拝ではよく地面にラムを撒いて火が付けられるが、これはオグンの聖なる色である赤い色を象徴するものであるという。こういった礼拝でオグンに憑依された者は強い酒を要求し暴力的に振る舞い、決まって「寒さで金玉が縮んじまったぞ!」と叫ぶという。
キーワード
参考文献
- 48世界神話辞典 (原題:A Dictionary of World Mythology)
- 著者:アーサー・コッテル(Arthur Cotterell)
- 翻訳:左近司祥子、宮元啓一、瀬戸井厚子、伊藤克己、山口拓夢、左近司彩子
- 発行者:富澤凡子
- 発行所:柏書房株式会社