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説明
メソポタミアの戦いや灌漑を司る神。「ニンギルス(Ningirsu)」とも呼ばれる。ニヌルタは好戦的な性格なので、反発する大軍勢が立ち上がった。岩や石を含めて、自然の全てが戦いに加わった。ニヌルタは苦も無く敵を圧倒した。ニヌルタは自分に味方した石たちに輝きを与えることで報いた。これに対して敵対した石は、足の下で踏みつけられるがままにした。
別の物語では嵐の鳥ズーから運命の銘板「トゥプシマティ」をもらう(或いは奪い返す)。ニヌルタはエンリルとニンフルサグの息子で、癒しの女神グーラの夫だとする説もある。初期のシュメールの物語では、ニヌルタは嵐の鳥イムドゥグドの姿をしていると述べられていたが、次第に人間の姿になった。しかし、翼を持っているように描かれるのが普通で、更に戦場には、ライオンの頭を持った嵐の鳥の姿であらわれるのであった。
関連項目
キーワード
参考文献
- 01西洋神名辞典 DICTIONARY OF GODDESSES AND GODS
- 監修:山北篤
- 著者:稲葉義明、桂令夫、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 07ヴィジュアル版世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
- 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
- 著者:レイチェル・ストーム
- 翻訳:山本史郎、山本泰子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房