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説明
密教における菩薩の一尊。「もうまけいぼさつ」とも読む。サンスクリット名を「マーマキー(Māmakī)」といい、名前は「自分自身」を意味する。「忙莽雞菩薩」のほかに「忙麼鷄菩薩(もうまけいぼさつ)」、「摩莫枳菩薩(ままきぼさつ)」、「忙莽計(もうもうけい)」、「莽摩計(もうまけい)」、「忙莽雞金剛(もうもうけいこんごう)」、「忙莽計明妃(もうもうけいみょうひ)」などの名前でも呼ばれる。語義は前述のとおりだが、仏典ではマーマキーを「多くを産む母」と意と解し金剛部の、ひいては諸仏の母として「金剛部母(こんごうぶも)」、「金剛母菩薩(こんごうもぼさつ)」、「摩莫鷄金剛母菩薩(ままけいこんごうもぼさつ)」、「多母(たも)」といった名前でも呼ばれる。胎蔵界曼荼羅の金剛手院、第一列(向かって左側)の東方(上方)より第三位に配され、同じくこの位置に配される金剛手持金剛菩薩は同尊とされる。三昧耶形は三股杵、印相は三股印。真言は「曩莫三滿多嚩日羅赧怛哩吒怛哩吒惹衍底娑嚩賀」(忙莽雞金剛真言・T0852)
参考文献
- 47密教辞典
- 編集:佐和隆研
- 発行者:西村七兵衛
- 発行所:株式会社法藏館
- 57佛教大辭典
- 著者:望月信了
- 発行者:坂田良弘
- 発行所:佛教大辭典發行所
- 66新纂仏像図鑑
- 編集:国訳秘密儀軌編纂局
- 発行者:吉田百邦
- 発行所:仏教珍籍刊行会