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説明
仏教において天部(→天)に属する神の一尊。元々はインドで信仰されていた神「マーリーチー(Mārīcī)」が仏教に取り入れられたもの。「マリー
<チ(Marīci)」は陽炎を意味するため、「陽炎(ようえん)」、「威光(いこう)」とも訳される。また音写では他に「摩利支(まりし)」、「摩利子天(まりしてん)」とも称する。日天子(→日天)とともに帝釈天の眷属とされる。「陽炎(かげろう)」という目に捉え難いものを象徴する神であり、目に見えないままに太陽に先行し障難を除く、隠形自在の護国護身の神とされた。したがって中世においては武士に、近世においては相撲力士に必勝祈願の神として信仰された。その姿は、左手に卍が書かれた天扇を持つ天女形や猪の背に描かれた三日月の上に乗った三面八臂などで表される。
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関連項目
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参考文献
34Books Esoterica エソテリカ事典シリーズ仏尊の事典 壮大なる仏教宇宙の仏たち
- 編集:増田秀光
- 発行者:中村雅夫
- 発行所:株式会社学習研究社
47密教辞典
- 編集:佐和隆研
- 発行者:西村七兵衛
- 発行所:株式会社法藏館
この項目のリッチレイアウト
摩利支天(まりしてん)
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