国御柱神

くにのみはしらのかみ

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説明

記紀神話において風を司る女神であり、男神である天御柱神と対を成している。名前の「御柱(みはしら)」は恐らく竜巻を形容したものであろう。この両神は共に奈良の竜田神社の祭神であり、国御柱神は日本書紀に「級長戸辺命(しなとべのかみ)」の名で見える。「級長戸(しなと)」とは「科戸」のことで風が起こる場所を、「辺(べ)」は「女(め)」が変形で女性であることを示す。また日本書紀では続いて級長戸辺命の別名として「級長津彦命(しなつひこのみこと)」を挙げているが、これは明らかに対になるべき男神(つまり天御柱神のこと)で間違って表記されたものと考えられる。国御柱神はまた「志那都比売神(しなつひめのかみ)」とも呼ばれる。

関連項目

キーワード

参考文献

  • 18日本の神様読み解き事典
    • 著者:川口謙二
    • 編集:川口謙二
    • 発行者:芳賀啓
    • 発行所:柏書房株式会社
  • 22
    日本書紀(一)〔全5冊〕
    • 発行者:山口昭男
    • 発行所:株式会社岩波書店

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