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説明
古代中国、そして日本の陰陽師などの間で人間に宿っているとされた2種類の霊魂の事。「魂」を心と同義にして陽の気に属する魂で、「魄」は心のよりどころとなる形あるものの事であり、陰の気に属して肉体をつかさどり人の成育をたすけるという。人間の死後「魂」は人間の身体を出て位牌の中に住み、やがて天に上る。「魄」は人間の死後も身体の中に住むもので、墓に埋められた死体と一緒にやがて土になるとされた。漢字からもわかるように、供養されなかったりこの世に未練を残して死んだ人間の場合、魂魄は鬼(キ)となって人間界を訪れ、病気などの害をもたらすという。この場合、「鬼」は「帰」につながり、「帰ってきた者」という意味があり、一種の悪霊の事を指す。もともとエジプトのカー・バー思想からきていると考えられている。
キーワード
参考文献
- 03幻想動物辞典 DICTIONARY OF THE MONSTER
- 著者:草野巧
- 編集:株式会社新紀元社編集部
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社