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説明
インド神話において、ヴィシュヌが世界を救うために変身する十種の化身(アヴァターラ)のうち、最後の化身。滅びと悪徳の末世「カリ・ユガ」において、人間が堕落の極地に達し、世界の終わりが来たときにあらわれ、悪人を皆殺しにするのがカルキとされる。名前は「カリの者」といった意味。「カルキン(Kalkin)」とも呼ばれる。悪と不道徳と不法を滅ぼし尽くし、世界にダルマ(法・秩序)を取り戻すのがカルキの役目であるが、いずれにしても世界はシヴァにより破壊され、ブラフマーに吸収される。そしてまた新しい世界がブラフマーによって作り出されるのである。
いまだに来たらざる者であるカルキの姿は明確には予言されていない。ただ、白馬にまたがった騎士、あるいは馬頭人身の姿で描かれることが多い。
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参考文献
- 07ヴィジュアル版世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
- 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
- 著者:レイチェル・ストーム
- 翻訳:山本史郎、山本泰子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房