比奈麻治比売命

ひなまじひめのみこと

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説明

島根県隠岐郡西ノ島町宇賀にある式内社「比奈麻治比賣命神社(ひなまちひめのみことじんじゃ)」において祀られる隠岐独自の女神。また西ノ島町美田にある「焼火神社(たくひじんじゃ)」は現在「大日孁貴尊(おおひるめのむちのみこと)→ 天照大御神」を祭神とするが、「和漢三才図会」の「隠岐」の項目には「離火(たくひ)権現/在海部郡島前/祭神、比奈麻治比賣命、又名大日孁貴/禁裏内侍所三十番神第一有離火神、此曰午比留尊云云是也」とあり、比奈麻治比売命を祀っていた時期があることが伺える。「日本後紀」に拠れば遣渤海使であった内蔵宿禰(くらのすくね)賀茂麻呂らが海を渡り帰ろうとしていたおり、夜闇の中で方向がわからなくなったことがあった。遠くに火の光が見えたため、これを目指して浜に着くことができた。これは比奈麻治比売命の霊験であろうという。比奈麻治比売命は隣島である中ノ島に祀られる宇受賀命の妃神とされることがある。

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参考文献

  • 65隠岐島誌
    • 編集:隠岐島誌編纂係
    • 発行所:島根県隠岐支庁

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