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説明
エジプト神話において大地そのものを象徴した神。天空の神ヌートと大気の神シューの三神一体で壁画にかかれることが多い。彼は妹のヌートと共にシューとテフヌトの兄妹神から生まれた神で、ゲブとヌートは主神レーがやっかむぐらい仲がよかった。そのためにレーがシューを二人の間に遣わすまでは、二人が互いに離れることなく抱き合い大地(ゲブ)に光が差し込まなかった。今大地が光が届くのはゲブの上にシューが立ち、ヌート(天空)を支えているからだとされる。
人間に穀物を与え、病気を癒す善神だが、死者を自分の体の中に捕らえ、死者が冥界に赴くことを妨げる神ともされる。ゲブは体に緑の模様の入った巨人としてシューの足元に横たわった形で描かれることが多い。この緑の模様はゲブの体から植物が生じていることを表している。また鵞鳥を連れた姿や雄牛の姿で表されることもある。ゲブとヌートの間にはオシリス、イシス、セト、ネフティスの4人の子供がいる(ホルスも子供とされる場合がある)。
関連項目
キーワード
参考文献
- 01西洋神名辞典 DICTIONARY OF GODDESSES AND GODS
- 監修:山北篤
- 著者:稲葉義明、桂令夫、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 07ヴィジュアル版世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
- 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
- 著者:レイチェル・ストーム
- 翻訳:山本史郎、山本泰子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房
- 30Truth In Fantasy 64エジプトの神々
- 著者:池上正太
- 発行者:高松譲二
- 発行所:株式会社新紀元社