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説明
古代シュメール、バビロニアにおいて信じられていた害悪をもたらす死霊の総称。「エキンム(Ekimmu)」とも呼ばれる。その名は「持ち上げられた者」という意味があり、幽体離脱した者の魂だとも、浮かばれない死者の魂で自分をちゃんと埋葬してくれなかったことを恨んで生者に災いをもたらすものだとも言われている。不和をばらまき、疫病を流行らせ、人間を破滅させることを望んでいて、人間に取り憑き、病気や災いをもたらしたりする。どんな小さなものにも潜り込み、どんな大きなものにも同化することが出来る。また様々な姿に変身することができるが、サソリ、蛇などの不吉なもの(毒をもつもの)に化けることが多い。ガルラ、ナムタルの他、アル(ウトゥック)、アッハーズ、ラビス、「アシャック(Asakku)」、クアート・エチムミ、クビュ、ペル・ウウリ、マシュキムなどの固有名称と特徴を持った多くのエディンムが存在する。エディンムに憑かれた者は医学的な治療法では効果が無く、力のある神(エアなど)の呪文でのみ退散させられるという。
キーワード
参考文献
- 03幻想動物辞典 DICTIONARY OF THE MONSTER
- 著者:草野巧
- 編集:株式会社新紀元社編集部
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 04悪魔辞典 DICTIONARY OF DEMONS AND DEVILS
- 監修:山北篤、佐藤俊之
- 著者:桂令夫、佐藤俊之、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社