天之御中主神

あめのみなかぬしのかみ

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説明

日本記紀神話において、世界に一番最初に出現し、高天原の主宰神となった神。古事記では「天之御中主神」、日本書紀では「天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)」の名で記されている。造化三神、あるいは三柱の神と言われる三神の一柱で、その名の示すとおり宇宙の真ん中にあって支配する神であり、日本神話の神々の筆頭に位置付けられている。別天神の一柱にも数えられる。宇宙の根源であり、また高天原の最高司令官でもあるが、人間にわかるような形では活動しない、いわゆる閑職神であるため、天之御中主神を主宰神として祀る神社は全国的にも少ない。

天之御中主神が、一般に馴染みのある姿を表しているのが妙見信仰である。北極星を仏教用語で妙見、あるいは北辰といい、これを神格化したものは妙見菩薩と呼ばれる。天のはるか高みに隠れている天之御中主神は、妙見菩薩と同一視される事により、「妙見さん」として信仰された。

関連項目

参考文献

  • 15Books Esoterica エソテリカ事典シリーズ
    日本の神々の事典 神道祭祀と八百万の神々
    • 編集:増田秀光
    • 発行者:中村雅夫
    • 発行所:株式会社学習研究社
  • 18日本の神様読み解き事典
    • 著者:川口謙二
    • 編集:川口謙二
    • 発行者:芳賀啓
    • 発行所:柏書房株式会社
  • 20
    古事記 祝詞 日本古典文学大系1
    • 発行者:岩波雄二郎
    • 発行所:株式会社岩波書店
  • 21
    古事記(上)-全三巻-
    • 発行者:野間佐和子
    • 発行所:株式会社講談社
  • 22
    日本書紀(一)〔全5冊〕
    • 発行者:山口昭男
    • 発行所:株式会社岩波書店

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