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説明
「伊賀国風土記」の逸文に言及される女神。猨田毘古神の娘神とされ、猨田毘古神が二十万年余の間治めていた伊賀国を受領し代わって治めていたとされ、吾娥津媛命の治めていた国なのでこの地を「吾娥(あが)」、またのちにこれが訛って「伊賀(いが)」となったという。天照大御神から三種の宝器のうち「金鈴」を賜り和都賀野(わつがの)という場所で守っていたとされる。同じ件を引用したであろう他の逸文では「伊賀津姫(いがつひめ)」と表記されている。「先代旧事本紀」には伊賀臣(いがのおみ)の祖である大伊賀津彦(おおいがつひこ)の娘として「大伊賀津姫(おおいがつひめ)」の名が見え同神と考えられる。
現在の伊賀に当たる三重県の伊賀市白樫にある「岡八幡宮(おかはちまんぐう)」では、「伊賀津彦命(いがつひこのみこと)」、「伊賀津姫命(いがつひめのみこと)」の両神を祀っている。
参考文献
- 23平凡社ライブラリー 328風土記
- 翻訳:吉野裕
- 発行者:下中直人
- 発行所:株式会社平凡社
- 58大日本神名辞書
- 編集:明治神社誌料編纂所
- 発行者:伊藤岩治郎
- 発行所:明治神社誌料編纂所