有夜宇屋志
うやうやし
日本における妖怪の一種。湯本豪一氏所蔵の化物尽くし絵巻の一つ、俗に「化物づくし・湯本A本」と呼ばれる絵巻に描かれたもの。この絵巻に描かれた妖怪十二体は一体(狐火)を除き他に類例を見ない。有夜宇屋志は体中に白い斑点のついた赤黒い肉の塊のような化け物が、まるで誰かを敬うように目を閉じ躓いている姿を描いたものである。その姿はまるで上から踏み潰したようにまっ平らに伸びている。目を閉じながらも口は開いていて上あごに付いた牙がむき出しになっているので、どうにも人を小ばかにしたように見える。
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