雲外鏡

雲外鏡

うんがいきょう

日本の器物の妖怪の一種。百年経た古鏡が妖怪となったもので、身体である鏡の表面に妖怪となった自分自身の姿を映し出す。鳥山石燕の「画図百鬼徒然袋」にも紹介されており、大きな丸い鏡の中に獣じみた顔が浮かび上がり、舌を出している図が描かれている。中国には古くから照魔鏡という鏡があって、悪霊や妖怪達の正体を映し出すといわれているが、照魔鏡だと思っていた鏡が実は雲外鏡だったということもあるのではないかと石燕はいっている。つまり雲外鏡は石燕が照魔鏡を元にして書いた創作妖怪のようである。

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  • This Page Last Updated: 2021-05-31